Binga & Bakey
Sam Binga & Bakey
3曲入り。3曲目は1曲目のダブ版です。歌のある2曲と、声を抜いた面がひとつ。
収録されているもの
- Sam Binga, Bakey & Redders — Dem Boiz(3分21秒)
- Sam Binga, Bakey & Emz — Block & Delete(3分57秒)
- Sam Binga & Bakey — Dem Boiz Dub(3分21秒)
3曲目は1曲目とまったく同じ長さです。声を抜いた版を、同じ盤に並べて出している。
これは聴く人向けの構成ではなく、かける人向けの構成です。ダブ版があれば、DJ は他の曲の上に重ねられる。声を抜いた3分21秒は1曲目の削り版ではなく、重ねるための面が空いている別の道具です。
ジャマイカのサウンドシステムから来た習慣です。バージョンを複数出して、現場で選ばせる。ブリストルの2人が2023年にこれをやっているのは、UKガラージやジャングルがその系譜の続きにあるからでしょう。
ブリストルという場所
Bakey はブリストル。タグの並びが、この街の音の説明そのものになっています。
2-step、2-step garage、d&b、drum & bass、electronic、uk garage、ukg、breakbeat、breaks、garage、jungle、そして Bristol。
ガラージとドラムンベースとジャングルが同じタグ欄に並ぶ。 ロンドンだとこれらはもう少し分かれて語られますが、ブリストルは分けない土地です。速度帯の違う音楽を同じ夜の中で扱う。3曲にこの全部のタグが付いているのは、看板の掛けすぎではなく、実際にそう作られているということだと思います。
ゲストは2人。1曲目に Redders、2曲目に Emz。レーベルは Pineapple Records、アートワークは bastardshark。
曲名も土地の言葉です。Dem Boiz、Block & Delete。後者は連絡先をブロックして削除する動作で、2020年代の別れの言い方になっている。
3曲で出す、という単位
アルバムでもEPでもない、3曲。しかもうち1曲がダブ。
これは配信時代のアルバム至上主義とは別の流通の作法です。12インチのシングル盤が、A面に1曲、B面にもう1曲とダブを入れて回っていた形に近い。現場で要るものを出して、次に行く。 溜めてアルバムにしない判断です。
こんな時、聴きたいかも(個人的にね)
出かける直前に流したのがよかった。靴を履きながら1曲だけ。10分半で全部終わるので、支度の最後に差し込める。
腰を据えて向き合う聴き方には、うまく乗りませんでした。この3曲はそういう置かれ方を想定していないのだと思います。
出典
- Bandcamp — Binga & Bakey / Sam Binga & Bakey(2023年5月19日リリース・全3曲と収録時間・3曲目が1曲目のダブ版であること・ゲストの Redders と Emz・ブリストル拠点・Pineapple Records・アートワークのクレジット・タグ)
- 出自
- ブリストル(イギリス)
- レーベル
- Pineapple Records
- 収録
- Binga & Bakey
- 発表
- 2023年5月19日
- 出典
- https://bakeymusic.bandcamp.com/album/binga-bakey