Veilleuse 音楽の常夜灯

KIMINOKO (I Wanna Be Your Child)

鶴岡龍とマグネティックス

先に立場を書いておきます。鶴岡龍は、僕が尊敬する先輩、鶴くんです。だから以下は身内の話として読んでもらってかまいません。

そのうえで、身内でなくても同じことを書く点がひとつあります。

この曲で最初から最後まで前に立って歌っているのは、機械を通した声です。曲の途中で一度だけ出して引っ込める使い方ではなく、頭から終わりまでトークボックス(チューブをくわえて、楽器の音を口の形で言葉にする機材)で歌っています。

「君の子になりたい」を、機械の声で言う

題は KIMINOKO、副題は I Wanna Be Your Child です。君の子になりたい、という願いを、人間の喉から直接出てこない声で歌っています。

トークボックスで1曲を通して叙情をやり切る人は、そう多くいません。ファンクやブギーでこの機材を使う人は大勢いても、機械を通した声に願いを言わせる作りは、ほかで見かけません。

演奏している人たち

この曲のクレジットは以下のとおりです。

  • 鶴岡龍 — Talkbox, Synthsizer
  • 有井理江子 — Keyboard
  • 中久木八幡太郎 — Electric Bass, Electric Guitar
  • Arban Sachs — Sax

Synthsizer は、Bandcamp のクレジットにある綴りのままです。

打ち込みで固めていません。鍵盤、ベース、ギター、サックスは人の手で演奏されています。機械を通した声を、生の演奏が支えています。

曲は2016年のアルバム『LUVRAW』に収められ、のちに全曲集『-COMPLETO-』にも入っています。Bandcamp のタグには electronic、soul、disco、dub、latin、reggae、talkbox、そして yokohama が並びます。

名前を本名に戻した

鶴岡龍はかつて LUVRAW という名前で、トークボックスの2人組 LUVRAW & BTB として活動していました。2010年のアルバム『ヨコハマ・シティ・ブリーズ』には、サイプレス上野、やけのはら、PUNPEE、S.L.A.C.K. といった面々が参加しています。Pan Pacific Playa(PPP)の一員でもありました。

2014年に PPP を離れ、ユニットの活動も止めます。理由として伝えられているのは「心境の変化」です。そして2016年、LUVRAW という名前を本名の鶴岡龍に戻して、鶴岡龍とマグネティックスとして最初のソロ作を出しました。

出典

出自
横浜
レーベル
IMAGECLUV
収録
LUVRAW / -COMPLETO-
発表
2016年
出典
https://luvraw.bandcamp.com/track/kiminoko-i-wanna-be-your-child

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