Veilleuse 音楽の常夜灯

Highway Cabriolet

赤い公園

監督志村知晴

カブリオレはオープンカーのこと。高速道路を屋根なしで走る、という題です。作詞作曲はギターの津野米咲。

監督が振付家

この映像で最初に効いているのは、監督の選び方だと思います。

手がけたのは志村知晴。映像作家であり、コレオグラファー ── 振付家でもある人です。NakamuraEmi「かかってこいよ」や CHAI「GREAT JOB」でも、監督と振付の両方をやっている。

この曲でも同じで、ボーカル石野理子のダンスを振り付けたのは監督本人です。舞台をオープンカーに見立てて、ダンサーとメンバーそれぞれの動きで切り取っていく作りになっている。掲げられているのは「Highway を颯爽と走り抜けるオープンカーで POP なランデブーを」という一行。

ロックバンドの映像で、演奏ではなく振付から組み立てる。曲を書いた人(ギター)と、踊る人(ボーカル)が別々にいる編成だからこそ成立する形です。

曲自体は「ギター津野米咲のカッティングが冴える大人のアーバンポップ」と紹介されています。恋愛中のときめきと、もどかしさの側を描いた歌。TBS「テッペン!水ドラ!!」の『レンタルの恋』主題歌でもありました。

映像が2月、盤が10月

順番を並べると、間隔が変わっています。

  • 2019年2月15日 … この映像が YouTube 限定で公開
  • 2019年10月23日 … 『消えない - EP』が発売

8か月あります。 曲を先に映像として出しておいて、盤はずいぶん後から届く。

『消えない - EP』は全5曲。「消えない」「Highway Cabriolet」「凛々爛々」「HEISEI」「Yo-Ho」。エピックレコードジャパンへ移籍してから、そして新しい編成になってから、初めてのCDでした。オリコンは26位。

赤い公園は2010年1月4日、東京都立東村山西高等学校の軽音楽部で組まれたバンドです。ボーカルの佐藤千明が2017年8月末で抜け、2018年5月に元アイドルネッサンスの石野理子が加入している。だからこの映像は、新しい声で走り出したあたりの記録ということになります。

盤より先に映像が出た8か月のあいだ、この曲は「まだ手元に無いのに知っている曲」でした。いまはもう全部そろっているので、その順番は再現できません。

その後のこと

事実として書いておきます。2020年10月18日、ギターの津野米咲が急逝しました。赤い公園は2021年3月1日に解散を発表。最後の公演は5月28日、中野サンプラザの「THE PARK」でした。

この曲は、その前の話です。

こんな時、聴きたいかも(個人的にね)

窓を全部開けられる日に。風が通る側の部屋で。車を持っていないので、部屋のほうを走らせることになります。

助手席はずっと空いたままです。寂しいかというと、そうでもない。空いている席に誰を座らせるかを考えているうちに、曲のほうが終わる。

出典

出自
東京都東村山
レーベル
エピックレコードジャパン
収録
消えない - EP
発表
2019年10月23日
出典
https://youtu.be/xtXSBOVJEfU

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