Veilleuse 音楽の常夜灯

Pathways

Meltt

13曲入り。バンド自身のコメントに、この一枚の勘所が書かれています。

This is the first time we've ever produced an album entirely ourselves, and it led to some of the most colourful, expansive and immersive music we've made yet.

全部を自分たちでプロデュースしたのは初めて。 そこから、いちばん色数が多くて広い音になった、と言っています。

13曲の並べ方

  1. One Life2分49秒
  2. Up All Night3分18秒
  3. Hesitate3分08秒
  4. By Your Side4分04秒
  5. I Love You3分17秒
  6. Another Elegy4分38秒
  7. Goodbye3分29秒
  8. In Your Arms4分04秒
  9. The Huntsman2分30秒
  10. Monomyth4分24秒
  11. Never Let Go5分12秒
  12. If You're Lonely4分12秒
  13. In Good Time2分25秒

題を追うと、途中に切れ目があります。「I Love You」から「Another Elegy」(もうひとつの哀歌)、そして「Goodbye」。5曲目から7曲目で、愛から弔いから別れへ落ちていく。

そのあと「In Your Arms」で戻り、「The Huntsman」「Monomyth」で神話の側に振れる。Monomyth は「英雄の旅」の物語構造を指す語です。個人的な別れの話を、途中で神話の枠に置き換えている。最後は「In Good Time」——そのうちに、いずれ、という言葉で2分25秒で閉じる。

13曲でこの流れを作っているのだから、並べ方は考えられているのだと思います。

自分たちでやると何が増えるか

「初めて全部を自分たちで」と聞いたとき、こちらが想像したのは内側に閉じた音でした。外の耳が入らないぶん、いま鳴っているものを別の角度から確かめる相手がいないまま進むことになる。

このバンドは逆のことを言っています。色数が増えた、広くなった、没入感が出た、と。

説明されている素材は、シンセサイザー、ボーカルのメロディ、動きのあるドラム。そこにアコースティックなリズム、温かい質感、そして新しい曲の組み立てが加わったとされています。アコースティックが「加わった」と書いてあるところが目を引きます。サイケデリック・ロックの側にいるバンドが、自分たちで舵を握ったときに増やしたのが生音だった、という順番です。

外の耳を外したら生楽器が増えた。なぜそうなったのかは説明されていないので、ここから先は分かりません。

タグは alternative、alternative rock、groovy、psychedelic、psychedelic rock、trippy、Vancouver。

こんな時、聴きたいかも(個人的にね)

通しで聴くほうが向いていました。曲単位で拾うと、この一枚は組み立てのほうが見えなくなる。

途中の「Goodbye」あたりで一度重くなります。そこを通り抜ける前提で、長い移動の後半に。

出典

  • BandcampPathways / Meltt(2026年6月12日リリース・全13曲と収録時間・バンクーバー拠点・「初めて全部を自分たちでプロデュースした」というバンドのコメント・シンセ、ボーカルメロディ、ドラムにアコースティックなリズムと温かい質感、新しい曲構成が加わったという説明・タグ)
出自
バンクーバー(カナダ・ブリティッシュコロンビア州)
収録
Pathways
発表
2026年6月12日
出典
https://meltt.bandcamp.com/album/pathways

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