Rock Me Rock Me
Johnny Osbourne
1985年のジャマイカで録られた10曲です。
1985年という年
VP Records の解説は、この1枚を「ジャマイカのデジタル革命の只中に出た」作品として位置づけています。
1985年に何があったか。この年、キング・ジャミーのサウンドシステム(機材ごと運んでパーティを開く集団)から「Under Mi Sleng Teng」が鳴りました。カシオトーン MT-40 という家庭用キーボードのプリセットを土台にした曲で、生楽器を一つも使っていません。レゲエ史上初の、完全にコンピューター化されたリディム(歌を乗せる伴奏のこと)です。レゲエの一派であるダンスホールは、この1曲を境に機械の側へ移りました。
ジョニー・オズボーンの代表曲のひとつ「Buddy Bye」は、キング・ジャミーの Sleng Teng リディムの上で歌われた曲です。
それでいて、生の演奏で録っている
デジタル革命の只中に出たこの1枚の演奏者には、こういう名前が並びます。
Sly Dunbar、Robbie Shakespeare、Robbie Lyn、Winston Wright、Dwight Pinkey、Willie Lindo、Lloyd Parkes、Mike Boo。クレジットは名前を並べているだけで、誰が何を弾いたかは書かれていません。
スライ・アンド・ロビーです。Dynamic Sounds Studios で録音されています。プロデュースは Top Rank の E. J. Robinson、ミックスは Mikey Riley。
デジタル化が進んだ年に、生の演奏でアルバムを1枚録っています。同じ年に両方が並んでいた記録です。
10曲の内訳
- Rock Me Rock Me — 4分03秒
- How Could She Forget About Me — 4分00秒
- No Standing Tonight — 3分38秒
- Put On Your Dancing Shoes — 3分56秒
- Rhythm Me This And Rhythm Me That — 3分26秒
- One Rub-A-Dub For The Road — 3分08秒
- Rock When I Tell You — 3分51秒
- Ketchy-Shooby — 3分43秒
- Wipe Out Apartheid — 4分10秒
- Midnight Mover — 3分37秒
すべてオリジナル曲です。踊りの曲が並ぶなかに、9曲目「Wipe Out Apartheid」(アパルトヘイトを消せ)が入っています。1985年の南アフリカを扱った曲です。
ジョニー・オズボーンはエロル・オズボーン、1948年生まれです。1979年にカナダからジャマイカに戻って録音した『Truths and Rights』が Studio One から出て、ルーツ・レゲエの成功作になりました。その後80年代のダンスホールで「Buddy Bye」「Ice Cream Love」「Water Pumping」を当てています。「ダンスホールのゴッドファーザー」と呼ばれる人です。
VP Records のライナーは Johnny 'Bumpy' Osbourne と表記しています。
出典
- Bandcamp — Rock Me Rock Me / Johnny Osbourne(2026年7月17日の再発・全10曲と収録時間・1985年のジャマイカのデジタル革命の只中に E. J. Robinson のプロデュースで出た10曲のオリジナル曲であるという記載・演奏者とミックス、スタジオのクレジット・VP Records・タグ)
- Wikipedia — Johnny Osbourne(本名と生年・『Truths and Rights』の経緯と Studio One からのリリース・「Buddy Bye」がキング・ジャミーの Sleng Teng リディムを使っていること・80年代のヒット曲)
- Reggaeville — Biography: Johnny Osbourne(「ダンスホールのゴッドファーザー」と呼ばれること)
- Wikipedia — Sleng Teng(1985年・カシオトーンMT-40のプリセット・完全にコンピューター化された最初のリディムという位置づけ)
- 出自
- ジャマイカ
- レーベル
- VP Records
- 収録
- Rock Me Rock Me
- 発表
- 1985年(2026年7月17日に再発)
- 出典
- https://vprecordsofficial.bandcamp.com/album/rock-me-rock-me