雨が降りそう
サニーデイ・サービス
監督二ノ宮隆太郎制作cogitoworks撮影岩永洋
映像が2020年の元日、配信がその15日後の1月16日。曲は5分4秒です。
前の作品から1年1か月あいていて、レーベルの告知は「復活の第一歩となる新曲」という書き方をしていました。春に出るアルバムのリードトラックとして出す、とも書いてあります。
生のドラムがいない
音のクレジットはこうなっています。
- 曽我部恵一 ── ボーカル、ギター、キーボード、ドラムプログラミング
- 田中貴 ── ベース
- 横山裕章 ── フェンダーローズ
- ミックス 池内亮 / マスタリング Young-G
叩いている人がいません。ドラムは曽我部の打ち込みです。
サニーデイ・サービスは1992年の春に東京で始まったバンドで、ドラムは1995年から丸山晴茂でした。丸山は2015年の夏ごろから体調を崩して音楽活動を休み、2016年2月にバンドを離れて療養に入り、2018年5月に亡くなっています。以後、バンドは曽我部と田中の二人で続いていました。
そして大工原幹雄がドラムスとして加入したのは、2020年1月28日です。 この曲の配信から12日後。打ち込みで出した最後の新曲、という位置になります。
桃農家と、バンドマスター
この曲の外側から入っている二人が、どちらも普段は別の畑で仕事をしている人でした。
マスタリングの Young-G は山梨のヒップホップのグループ stillichimiya の人で、本名は中村誠治。自分のプロフィールには DJ、ビートメイカー、音楽プロデューサー、サウンドエンジニア、そして桃農家と書いてあります。
フェンダーローズの横山裕章は agehasprings の人。テキサス生まれで幼少期はオランダ、5歳でピアノを始め、15歳でクラクフのフィルハーモニーと共演し、東京音楽大学の作曲科(映画・放送音楽コース)を出ています。YUKI、JUJU、MISIA、木村カエラ、Aimer らのキーボードとバンドマスターをやってきた人です。
打ち込みのドラムの上に、この二人が乗っている。
映画監督が撮っている
映像の監督は二ノ宮隆太郎。映画を撮っている人です。主演は MEGUMU で、曽我部恵一と田中貴も出ています。
撮影は岩永洋、助監督は平波亘と前田明、スタイリスト阪上秀平、ヘアメイク河本花葉、制作宮司侑佑、プロデューサー鈴木徳至、制作プロダクションは cogitoworks。
午後3時の東京
歌詞は最初の一行で全部の位置を決めてしまいます。
くもり空 午後3時 Tokyo
そのあとに「にぎわいでく 色づいた雑踏」が来て、次が「咲きほこる花は 哀しい報せ」。咲いているほうが悪い知らせになっている。
oh で始まる4行が、2回そのまま繰り返されます。
oh てきとうに笑って生きてた過去なんてないから oh いま涙があふれるのとめることもできないから oh ごまかすための道具も逃げ場所も持ってないから oh いますぐにここで立ち上がることなんてできないから
4行とも「ないから」で終わって、そのあとに曲名が置かれる。持っていないものを並べたあとに、雨が降りそう、で止まります。
2番には「ひとりぼっちたちが集まっては/何も言わずにはなれてく」と「もしも夜が来たならロックンロールを/この体ぜんたいで表現してみたい」が入ります。
この歌詞が誰のことを言っているのか、曽我部は説明していません。上に書いた並びを読めばつなげたくなりますが、言っていないことを足すのはやめておきます。
なお概要欄には英訳が付いています(translated by Hawaii Watanabe)。曲名は「It looks like rain」。
アルバムには入らなかった
春のアルバムのリードトラックという告知でしたが、3月19日に配信が始まった13枚目『いいね!』は9曲で、この曲は入っていません。
入ったのは11月25日のリミックス盤『もっといいね!』のほうで、それも2つ。7曲目が「雨が降りそう (Young-G Remix) feat. Young-G」で4分18秒、13曲目が「雨が降りそう (2 Many Raindrops Remix) feat. 岸田繁」で5分27秒。マスタリングをやった人が自分でリミックスを作り、くるりの岸田繁がもう1つ作っている。
単独で出て、アルバムには入らず、1年の終わりに2つの形で戻ってきた曲です。
聴いた時のこと
人がいる部屋でかけたことが一度あって、そのとき会話が止まりました。止めるつもりはなかったし、曲のほうも止めさせようとはしていないのですが、oh の4行のところで、こちらもあちらも黙ってしまった。かけた側としては気まずかったです。
それから先は、ひとりのときにだけかけています。5分4秒あるので、他のことをしながらだと長いはずなのに、なぜか短く感じます。何かをしながら聴いていたつもりが、途中で手が止まっていることが何度かありました。
歌のなかで曇っているだけで、まだ降っていません。降らないまま終わります。
出典
- YouTube — サニーデイ・サービス「雨が降りそう」の概要欄(映像の公開が2020年1月1日で長さが5分5秒であること・音のクレジット(曽我部恵一のボーカル/ギター/キーボード/ドラムプログラミング、田中貴のベース、横山裕章のフェンダーローズ、ミックス池内亮、マスタリング Young-G)・映像のクレジット(監督二ノ宮隆太郎、出演 MEGUMU と曽我部恵一と田中貴、撮影岩永洋、助監督平波亘と前田明、スタイリスト阪上秀平、ヘアメイク河本花葉、制作宮司侑佑、プロデューサー鈴木徳至、制作プロダクション cogitoworks)・歌詞と Hawaii Watanabe による英訳)
- ROSE RECORDS — サニーデイ・サービス、新曲「雨が降りそう」をMVで公開!春にニューアルバムリリース!(2020年1月1日にMVを公開したこと・春に出るアルバムのリードトラックとしての発表であること)
- 曽我部恵一 official — サニーデイ・サービス、復活の第一歩となる新曲「雨が降りそう」を配信リリース!(配信日が2020年1月16日であること・「復活の第一歩」という言い方・制作中のニューアルバムにも収録される予定と書かれていたこと)
- Wikipedia — サニーデイ・サービス(1992年春に東京で結成・丸山晴茂が1995年からドラムで、2015年夏ごろから体調不良により音楽活動を休み2016年2月にバンドを離れて療養、2018年5月に死去・大工原幹雄の2020年1月28日の加入・2018年3月の『the CITY』と8月の『the SEA』・『いいね!』の配信開始が2020年3月19日で13枚目であること・『もっといいね!』の配信開始が2020年11月25日であること)
- ROSE RECORDS — サニーデイ・サービス、ニューアルバム『いいね!』今夜配信スタート!(『いいね!』が9曲で、収録曲に「雨が降りそう」が入っていないこと)
- Apple Music / iTunes のデータ(単独の「雨が降りそう」が2020年1月16日で304秒・『もっといいね!』が2020年11月25日の13曲で、7曲目が「雨が降りそう (Young-G Remix) feat. Young-G」の258秒、13曲目が「雨が降りそう (2 Many Raindrops Remix) feat. 岸田繁」の327秒であること)
- stillichimiya — Young-G と Instagram のプロフィール(stillichimiya の一員で山梨の人であること・本名が中村誠治であること・自分のプロフィールに DJ / ビートメイカー / 音楽プロデューサー / サウンドエンジニア / 桃農家と書いていること)
- agehasprings — 横山裕章(テキサス生まれで幼少期をオランダで過ごしたこと・5歳でピアノ・15歳でクラクフのフィルハーモニーと共演・東京音楽大学作曲科(映画・放送音楽コース)卒・2010年に agehasprings 入社・YUKI / JUJU / MISIA / 木村カエラ / Aimer らのキーボードとバンドマスター)
- 出自
- 東京
- レーベル
- ROSE RECORDS
- 収録
- 雨が降りそう
- 発表
- 2020年1月16日
- 出典
- https://youtu.be/fbUDVGnJ9hE