Give Love A Try
Jimmy Riley
10曲のうち、いくつかはアメリカのソウルのカバーです。それをジャマイカのリディムに載せ替えています。80年代のレゲエがよくやった仕事です。
誰が歌っているのか
ジミー・ライリーは1947年5月22日、ジャマイカのジョーンズタウンの生まれです。キャリアの始まりは60年代半ば、ロックステディのコーラス・グループ The Sensations でした。その後、同じくファルセットの名手スリム・スミスと The Uniques を組みます。「My Conversation」は、ロックステディでも指折りの1曲として残っている曲です。
ソロになってからはリー・ペリー、バニー・リー、そしてスライ・アンド・ロビーと録音を重ねました。スライ・ダンバーとロビー・シェイクスピアに説得されてジャマイカに戻り、2人の Taxi レーベルで録り始めた経緯があります。そこから出た「Love & Devotion」が島中のヒットになって、1981年のアルバム『Rydim Driven』が続きました。マーヴィン・ゲイの「Sexual Healing」のカバーは1983年にレゲエ・チャートの首位を取っています。
カバーで当ててきた人です。
2016年3月23日に亡くなっています。息子はレゲエ歌手のトーラス・ライリーです。
プロデューサーがキング・ジャミー
この1枚を仕切っているのは、当時の最上位のプロデューサー、ロイド・“キング・ジャミー”・ジェイムスです。
同じ80年代のジャマイカで、キング・ジャミーは「Under Mi Sleng Teng」を世に出した人でもあります。家庭用キーボードのプリセットで、レゲエ史上初の完全にコンピューター化されたリディムを鳴らして、ダンスホールの時代を開いた人です。
その同じ人が、アメリカのソウルの名曲をジミー・ライリーに歌わせています。機械で新しい音を作る仕事と、既存の曲を録る仕事を、同じ時期に手がけていたことになります。
A&R は Chris O'Brien、配給は VP Records です。
全10曲
- Everybody Needs Somebody To Love — 3分28秒
- Give Love A Chance — 3分32秒
- Everybody Needs Love — 3分22秒
- Love Won't Let Me Wait — 3分21秒
- Come Back — 3分33秒
- Is It Because I'm Black — 3分33秒
- I Can't Go On — 3分05秒
- One More Try — 4分57秒
- My Richness Is Love — 3分36秒
- Mexican Divorce — 3分40秒
題を見ていくと、前半の4曲に「愛」の語が続けて出てきます。Love、Love、Love、Love。9曲目「My Richness Is Love」にも入っています。その間の6曲目が「Is It Because I'm Black」(俺が黒人だからか)です。
ラヴァーズ・ロックの並びのなかに、社会に向いた曲が1曲入っています。
出典
- Bandcamp — Give Love A Try / Jimmy Riley(2026年7月17日の再発・全10曲と収録時間・80年代に「Love & Devotion」のヒットと1981年の『Rydim Driven』を経て人気が再燃していた経緯・当時最上位のプロデューサーであるロイド・“キング・ジャミー”・ジェイムスによる作品であること・A&R と配給のクレジット・タグ)
- United Reggae — Jimmy Riley(The Sensations と The Uniques・スリム・スミスとの活動・「My Conversation」・リー・ペリーやバニー・リー、スライ・アンド・ロビーとの録音・Taxi レーベル・「Sexual Healing」の1983年のヒット)
- United Reggae — R.I.P. Jimmy Riley(1947年5月22日ジョーンズタウン生まれ・2016年3月23日の逝去・トーラス・ライリーの父)
- Wikipedia — Sleng Teng(キング・ジャミーと、完全にコンピューター化された最初のリディムという位置づけ)
- 出自
- ジャマイカ・ジョーンズタウン
- レーベル
- VP Records
- 収録
- Give Love A Try
- 発表
- 1980年代(2026年7月17日に再発)
- 出典
- https://vprecordsofficial.bandcamp.com/album/give-love-a-try