Daisy Chain (DJ Sprinter Refix)
DJ Sprinter
原曲の「Daisy Chain」は2018年10月5日に出ています。7年5か月後の2026年3月11日に、オスロの DJ Sprinter がこれを組み直して、3曲入りの2曲目に入れました。Bandcamp の説明はこうです。
Three new tracks for the club<3 Second one is a refix of the old overmono track Daisy Chain Art by Jay Vaz
(クラブ用の新しい3曲。2曲目は、Overmono の昔の曲「Daisy Chain」のリフィックス。絵は Jay Vaz。)
原曲は6分46秒、リフィックスは4分37秒です。3曲は「Rumble Break」3分42秒、「Daisy Chain (DJ Sprinter Refix)」、「Icie」3分13秒の順で、値段は0.5ポンドから買う側が決める形になっています。「Daisy Chain」だけを単体で買うことはできず、単体では再生だけです。
原曲は、新しいスタジオで書かれた
Overmono は、Truss と Tessela の名前でそれぞれ活動してきたイギリスの兄弟、Tom と Ed の2人組です。「Daisy Chain」は3曲入りの12インチ『Raft Living』の1曲目で、2人が自分たちのレーベル Poly Kicks から初めて一緒に出した盤です(POLY008)。その前の『Arla』の連作は XL Recordings から出ていました。Four Tet の「Into Dust (Still Falling)」と同じレーベルです。
2019年3月の Mixmag に、この曲の作り方についての2人の取材が載っています。Ed の話では、1年ほど前に新しいスタジオに移り、数か月かけて配線をやり直したあとで、曲がまとめて出てきました。『Raft Living』の3曲はその時期に書いたもので、全部が新しいスタジオへの敬意になっている、と Ed は話しています。
組み立ては Tom が話しています。Ed が作っていたループを Tom が Elektron の Octatrack に入れて、ビートとベースの骨組みを打ち込み、Ed が跳ねたリズムのサイドスティックを足しています。和音の音源は Black Corporation の Deckard's Dream で、ヴァンゲリスが『ブレードランナー』で使った Yamaha CS-80 をもとにした8ボイスのポリフォニック・シンセです。ジャンルについては、Tom がこう言っています。
It's funny, most of the descriptions of the track we've read have mentioned it being breakbeat, which is fine, but to us it's just a slightly weird 2-step track.
(おかしなもので、この曲について読んだ説明はたいていブレイクビートだと書いている。それでかまわないけど、自分たちにとっては、ちょっと変わった2ステップの曲なんだ。)
和音について、Ed は、ほかの全部の上に浮かんで空間を広げるものが欲しかった、それを抜いたときに壁が崩れてくるように感じさせたかった、と話しています。この「walls are caving in」が、そのまま記事の題になっています。
DJ Sprinter について分かっていること
本人の Bandcamp の紹介欄は「hello」と Instagram へのリンクだけです。場所はオスロで、本名はどこにも出ていません。
ノルウェーの音楽祭 by:Larm の2025年の出演者紹介に、経歴が少し書かれています。デビュー EP の『Vol.1』が3曲入りで、ブレイクビートとイギリスのクラブ音楽の影響を中心にしていること。出てすぐに、DJ の演奏を配信する Boiler Room や、NTS、Rinse FM でかけられ、Ben UFO や Nick León も取り上げたこと。Bandcamp では『Vol.1』が2025年5月12日で、説明は「My debut EP <3」の1行です。
Bandcamp に並んでいる10件のうち、最初は2025年2月20日の「A7X」です。同じ年の4月に The Bug「Skeng」のエディット、5月に5曲入りの『Edit Pack 01』を出していて、他人の曲を組み直したものが最初の年から混ざっています。2026年に入ってからは、5月に Rinse から「Moving」、6月に Club Glow から「HDG」と、自分のページの外のレーベルからも出ています。
書いてあることと、書いていないこと
リフィックスについての説明は、上に引いた「refix of the old overmono track Daisy Chain」の1行だけです。SoundCloud にも同じ曲が2026年3月12日に上がっていて、説明文はやはり1行です。原曲のレーベル Poly Kicks の名前や、許諾についての表記は、Bandcamp にも SoundCloud にも見当たりませんでした。表記されている権利は「all rights reserved」です。
出典
- Bandcamp — Daisy Chain (DJ Sprinter Refix) / DJ Sprinter(2026年3月11日・4分37秒・単体では買えないこと・all rights reserved・タグ)
- Bandcamp — Rumble / Daisy / Icie / DJ Sprinter(3行の説明・3曲の順と長さ・0.5ポンドからの値付け・絵 Jay Vaz)
- Bandcamp — DJ Sprinter / music(10件のリリースと日付・所在地オスロ・紹介欄の「hello」・『Vol.1』の説明・Rinse の「Moving」と Club Glow の「HDG」)
- SoundCloud — Daisy Chain (DJ Sprinter Refix)(2026年3月12日・説明文 1行)
- by:Larm — DJ Sprinter(デビュー EP『Vol.1』・Boiler Room、NTS、Rinse FM・Ben UFO と Nick León)
- Bandcamp — Daisy Chain / Overmono(2018年10月5日・6分46秒)
- Bandcamp — Raft Living / Overmono(兄弟の Truss と Tessela であること・Poly Kicks から初めて一緒に出した3曲入りであること・『Arla』の連作が XL Recordings から出ていたこと)
- Discogs API — Overmono / Raft Living(Poly Kicks POLY008・12インチ・A1 が Daisy Chain)
- Mixmag — "Make it feel like the walls are caving in": How Overmono made 'Daisy Chain'(2019年3月7日・聞き手 Gavin Herlihy・新しいスタジオと『Raft Living』・Octatrack・サイドスティック・Deckard's Dream と CS-80・「a slightly weird 2-step track」・和音と「walls are caving in」)
- 出自
- ノルウェー、オスロ
- 収録
- Rumble / Daisy / Icie(3曲)
- 発表
- 2026年3月11日
- 出典
- https://djsprinter.bandcamp.com/track/daisy-chain-dj-sprinter-refix